古式腱引き筋整流法のルーツとされるのは・・・。

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身体の休息を余儀なくされた小口昭宣の雑感です。
最近、話題になっている本に
「指ではじくだけで肩の痛みが治る!―江戸の秘術から生まれた凄ワザ」作者: 福冨 章 出版社/メーカー: 自由国民社 発売日: 2015/12/10
があります。
腱引き師の中にはいろいろな反論があり、fbでも反論をしているようです。...
確かに古式の按摩と腱引き比べられても???だと思います。
伝承された術と研究して「こうではないのか」と想像したもの違いは歴然としています。
武士のプライドを考えると「古法按摩の腱弾(び)きを習得した武術家・柔術家が、活法としての「腱引き」を確立したと思われます。江戸時代の按摩を行なう者は、骨折脱臼の整復法、包帯法も習得していたと云われ、今でいう柔道整復師の仕事も兼ねていたようです。そのため、武術家・柔術家も按摩師に指南したと考えられる訳です。」そんなことあり得ないと思います。
腱引きの奥義第一伝は「捉えて離さず、引いて弾かず」です。彼のように弾いていたら腱引き師にはなれません。
それから腱引きは武術の活法として口伝で伝承されたものですが、この口伝を文書化したのは私が最初ではなく、三代前の柳生新陰流と陰流居合術の伝承者が明治/大正時代に両者によって行われています。
すでに廃伝となって体現が難しいといわれている活法の口伝を秘伝書として残し、現伝承者に託しました。
その秘伝書を正当な武術系活法として伝承されているわが筋整流法に託すそうです。
託されたなら、その体現を行い、日本の活法が武術の中で独自に発展したものだと証明いたします。
最近、腱引きの名も知られるようになって利用したかった程度だと思いますが、昔は昔、今の腱引きは筋整流法になって、だれも追いつけないほどに進化をしています。
基本施術は、中医学で夢の療法と言われた「異病同治」に通じ、全腱引き師が治療の出だしを一緒にすることが出来ました。
国内外の大学の研究者も日本のドクターも腱引きの魅力に取りつかれ、研究がおこなわれています。
これからも「腱引きの名」を出してくる方々がいると思いますが、想像する昔の話は、所詮お伽噺程度です。
これからは、現実の治療で話をしましょう。
上記は、古式腱引き筋整流法伝承者 小口昭宣の記述から抜粋しました。